さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学,を読み終えた.表題の疑問はエピソードの一つに過ぎず,30ページぐらい読めばその謎はとかれている.そして同様の疑問を起点とした7つのエピソードでこの本は構成されている.
僕は商業高校で商業簿記などを習っていたので,かなりさくさく読めたと思うが,そうでない人にもわかりやすく読めるのではないかと思う.数字とか出る割合は低い.
ところでこの本で一番参考になったのはこの部分である.(p.154)
また,初対面の人にあったとき,あなたならいったいその人のどこに注目するだろうか?
迷わず「顔」に絞る,という人もいるだろうが,私は,「その人のいちばんいいところ」を探し出して,そこに注目するようにしている.
この,初対面の人をおぼえるときは,いちばんいいところを探し出して注目する,という指針はなかなかイイと思った.顔と名前といいところを関連付けて覚えるという意味でも,僕は往々にして他人のあら探しをしてしまうことに対する反省という意味でも.
…って会計と縁遠いところで印象に残ってしまったこの本って…でも,会計を身近に感じるという効果は確かにある*1,80万部?のベストセラーだけのことはあるのかなぁ,と.
*1:っていうか,そうしたいと思ってこの本を読む人は,書名をみても興味も示さない人よりは会計に親しいような気もしますが.