こもろぐ @tenkoma

What We Find Changes Who We Become -- Peter Morville著『アンビエント・ファインダビリティ 』

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読み終わったけど長い間感想書かずに放置していたモノ

悪の対話術 (講談社現代新書)

悪の対話術 (講談社現代新書)

日本特有の事情を踏まえて,「お世辞」や「敬語」を咀嚼していく
数学的思考法―説明力を鍛えるヒント  講談社現代新書

数学的思考法―説明力を鍛えるヒント 講談社現代新書

あんまり内容が記憶に残らなかった.数式はあんまりでてこない.やっぱり横書きがいいよね,この本は.助教授も作家も経験している作者ならではの視点といったところ
人はなぜエセ科学に騙されるのか〈上〉 (新潮文庫)

人はなぜエセ科学に騙されるのか〈上〉 (新潮文庫)

人はなぜエセ科学に騙されるのか〈下〉 (新潮文庫)

人はなぜエセ科学に騙されるのか〈下〉 (新潮文庫)

やっぱり改題される前の「カール・セーガン 科学と悪霊を語る」がうまく内容を表している.とはいえその題名では僕が本に出会うことは無かったかもしれないので責めないでおこう.
最近「UFOは存在しない」英国防省が結論 | スラドと言うような話題もあった.
上巻では宇宙人や魔女,テレパシーなどにまつわるエピソードをこれでもかというほど紹介している.それを信じている人,信じない人にもフォーカスをあてている.そしてそういった人と接するセラピストにも話題が及ぶ.巻の最後では懐疑的思考を行うための「トンデモ話検出キット」を紹介している.安易に信じるかどうかを決めずに,議論のまな板にのせよ,というわけだ.
下巻では科学について語っている.要するに上巻は悪霊の巻,下巻は科学の巻といってもいいかもしれない.核分裂爆弾の開発を推し進めたとされるエドワード・テラーを批判して科学者の罪について言及する.そして今日の科学を支えている懐疑の精神について説く.
この本くらいがまさに一般人に必要な最低限の科学的素養なのだろうと思う.というか,科学的知識だけでなく方法論について知って欲しいと思う.エセ科学というのはこの本でオウム真理教に触れられていたときに書かれていたように,頭が悪い人に信じられるのではない.頭が良くても悪くても,信じたい人が信じるものである.なぜそれを信じるのか?科学に救いがないからだろうか?科学は十分に理解されているだろうか?
んー,長くなったのでまぁこれくらいで.最後に一言「どんとこい,超常現象」(そういうオチですいません.)
The Skeptic's Dictionary Japanese Home Pageとか,内容がすこし古いしリンク切れもありますけどおもしろいです.