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What We Find Changes Who We Become -- Peter Morville著『アンビエント・ファインダビリティ 』

アンビエント・ファインダビリティ,読了

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

What We Find Changes Who We Become

表紙の上にある英文です.本書のまとめ部分に適当な訳と思われる文があるのでそこを引用.

ウェブは,われわれがどう生きるか、いつ働くのか、どこへ行くのか、何を信じるのかを変化させてきた。
(中略)
それはアトムとビット、プッシュとプル、ソーシャルとセマンティック、精神と肉体との輝かしき錯綜関係であり、その中では何を見つけるかによって自分の未来の姿が変化していくのだ。

太字部分が適当な訳かと.発見可能なモノ,情報が爆発的に増加している.Amazonでは何十万件という書籍やエレクトロニック製品が瞬時に検索可能だし著者やカテゴリによる横断的検索もすぐである.GoogleはWebの情報から果ては人にいたるまでいろいろなモノが見つけられるようになった.この本では世界のいたるモノが検索可能になる,そんな世界をちょっとだけ小旅行してみる,そんな本.
前に「Webで仕事してる人はまちがいなく買い」とか書いたけどこれは実用的技術書ではなく読み物なのでそんなことはないです.
僕がまず印象に残ったのはO'Reilly Japan - アンビエント・ファインダビリティのサンプルPDF第1章の「ビジネス的価値(p.11)で著者が米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトの改善に携わる話である.要約すると

  • 著者はNCIのサイトをユーザがどうやって見つけているか気になった.
  • NCI内部チームは,「がん」で検索すればGoogleでもYahoo!でもトップにでてくるので心配ないと言った.
  • それでも著者は心配だったのでOvertureのツールを使ってみた.
    • 確かに「がん」のキーワードによる検索がもっとも多かった
    • しかし個別の種類*1での検索回数は単なるがんの検索回数の5倍もあった.
    • しかし個別の種類名で検索すると1ページ目にすら出てこなくなった.これは筆者にとって大問題だった.

というような実例を紹介している.

*1:例えば「乳がん」「前立腺がん」「皮膚がん」など