- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/03/19
- メディア: 新書
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p.14
最初に速読を求めてはならない。速読は結果である。むしろ精神集中訓練に役に立つのは、きわめつきに難解な文章の意味をいくら時間がかかってもよいから徹底的に考え抜きながら読むことである。
人間が文章を読むというのはOCRがスキャンして文字が何であるかを判別するようなモノとは根本的に異なって意味解釈が必要ってことですよね.
p.22
絶えざるインプットによって蓄積され形成された豊かな個性的知的世界こそが、よきアウトプットの土壌である。
p.96では良い入門書の選び方と共に
入門書は一冊だけにせず何冊か買ったほうがよい。その際、なるべく、傾向のちがうものを選ぶ。(中略)入門書をつづけて何冊か読むことが、その世界に入っていくための最良のトレーニングになる。
とある。著者が違えば世界の解釈の仕方もちがうはずなので複数読みこなすことは有効のようだ.
p.150でKJ法は役に立たないとかかれていてショックだ.川喜田二郎さんの発想法をこの本とセットで買ったのに.でも僕まだ読んでないし、この本でも知的情報処理に一般論はなく,この本も個人的な覚書という風に書かれているので,まぁ読んで実際試してみないとわかんないですね.
p.170
知的作業が、日曜大工でものを作るような作業と本質的に違うのはここである。それは、即物的な材料があってそれに手を加えれば目的のものができるというような単純なものではないのだ。知的作業には、いつでもその人の全存在がかけられている。
全存在…なにやら壮大な.