セキュリティはなぜ破られるのか―10年使える「セキュリティの考え方」 (ブルーバックス)
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/21
- メディア: 新書
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
リスクを3つの要素(資産,脅威,脆弱性)に分けて考え,昔から一般的だったペリメータモデル(防御ラインを設けて,その内側は安全で信頼がおけると仮定して外側からの脅威を防御する)の考え方と問題点を解説.
パスワード,バイオメトリクス認証,インターネットのセキュリティ,共通鍵暗号,公開鍵暗号,ペリメータモデルに変わるセキュリティモデルの模索,個人がセキュリティにどう向き合えばいいかの解説がつづく.
完全なセキュリティは存在せず,常にコストとの兼ね合いという問題がつきまとうということを頭のすみっこに置きながら読むといいかもです.
ところで,この本の著者,岡嶋裕史さんは歴史好きですねたぶん.「入り鉄砲と出女」など日本史,世界史の出来事からいくつかの例えを引っ張っています.
問題はちょっとイラストがしょぼいことです.気になりすぎる.
著者の関連情報
- 書評空間 : 関東学院大学・岡嶋裕史の書評ブログ
- こんにちはマイコンやFF9アルティマニアの書評があります
- http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~okajima/
- Certificationを見るとわかりますが,資格マニアのようです.