こもろぐ @tenkoma

What We Find Changes Who We Become -- Peter Morville著『アンビエント・ファインダビリティ 』

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「無駄」について

少しくらい無駄があっていいと思う.

むだ【無駄・徒】
役に立たないこと。益のないこと。また、そのもの。(広辞苑第五版より)

無駄なもの,無駄そのものは忌み嫌われていると思う.
「無駄を控えましょう」「無駄を省いて合理化を」標語的に言われる言葉だが,その前に何が役に立って,何が役に立たないのかの判別能力を磨いて行きたいと思う.
無駄を徹底的に省くというと,意味を曲解してリスキーな挑戦をしなくなる恐れがあるのではないか.無駄なモノとリスクのあるものは別である.
少し無駄があるからこそ,無駄なモノとそうでないものとの区別がつくのではないか.無駄がなくなってしまえば,ヒトの無駄判別能力は衰えるのではないか.
勉強するときなんか,勉強することが無駄かどうかはやってみないとわからないことが多いと思う.むしろやってみてもまだわからないこともある.
無駄かどうかというのは主観的である.人間社会だから理解できる概念だと思う.物理・宇宙では物質が無駄とか役に立つとかは意味を持たないだろう.焼け石に水を掛けても冷えなかったから水は無駄だったということもヒトの主観で思うことである.
無駄をすべて捨て去る必要は無いと思う.