- 作者: パオロ・マッツァリーノ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2004/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さてそういった報道の中では事故の定量的なデータが示されることはあまりありません.いいんです.相次いでいる,はウソじゃないですから.この本では10個ほどのテーマに対して著者が,様々な統計をひっぱりだして解釈を加えます.マスメディアではされないような,時に奇抜で時におもしろおかしい解釈は,読んでいて痛快です.解釈が正しいかどうかはよくわからないです.*1とりあえず笑っておきます.少年犯罪の検挙率については安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)[ちょっとした感想]や「ニート」って言うな! (光文社新書)[感想]でもとりあげられていましたが,この本では踏み込んで,どの年代の少年が最も凶悪だったのかについて決定を下しています.本の最後の方では少子化がテーマです.テレビでもどこでも"問題"とされていますねぇ.この本でもとりあげられていますが,どっちかというと,"問題にしたがっている人々"についても取り上げられています.
さて本の内容は実はWebで読めます.続きはWebどころか全部Webで読めます.
参考文献の情報を手元に残しておきたい方はぜひ書籍版を!…と思っていたらhttp://mazzan.at.infoseek.co.jp/sanko.htmlもありました.
サイトにあるとおり計20+まとめのなかで2つだけが書籍版オリジナルのようです.とはいえ,まとめの,「渡る世間は自立の鬼ばかり」はおもしろかったです.
表紙のイラストは吉田戦車さん*2だそうで,机の上のこけしに妙に存在感があります.